「わたしは、私。」/そごう・西武
2020年1月1日、そごう・西武が出した新聞広告
「わたしは、私。」というコピーとともに、
この激動の時代を生き抜くすべての人へ向けて出されたメッセージ広告。
⑴SNS拡散要素=ひっくり返し文。これはこの新聞が初めてではなく、2chなどのネットでよく見られ始めた手法。それを用いてSNSの拡散要素にしている。
⑵時代性=ボディコピーは一見逆境に苦しむ現代人のような文。反対から読むとその人たちを応援するような前向きな文になる。
⑶象徴=ひっくり返すという言葉に親和性のある力士を起用。幕内最小力士という逆境を乗り越えている背景がとても広告にマッチしている。
SNSで流行っている(流行りかけている)要素×時代性(苦しんでいる様子の描写→応援する文章に変わる)をうまく組み合わせている。
そこにうまくハマるスポーツ選手を起用。とても綺麗な広告だと思った。
タレントを起用するときは背景やその業界自体が、広告のメッセージをうまく反映している=その広告を人で表すならこの人 とういう人を起用すると良いのだと思う。
「DESIGNING TOKYO」/森ビル
森ビルが60周年を記念にブランドムービーを出していた。
先輩から聞いて、先輩はすごくよいと言っていたが、
わいはよくわかんないので(いいと思わない)ので、その理由を記載する。
まずはナレーション
街をつくる。
それは何十年もかかる仕事だ。
いわば、手がけた時から未来をつくっている。
街をつくる。
それは終わりの無い仕事だ。
都市に生きるひとの営みは、時代と共に変化し続ける。
はるか未来に想いを馳せながら、東京全体を広い視野で捉えながら
私たちは都市の魅力を高めることで、この国のポテンシャルを引き上げる。
そしてまだどこにも無い東京。
ひとつひとつ形にしていく。
一見聞こえの良い文章だが凄く気持ち悪い。
①謎の反復法
反復法はそもそも反復することで意味を強調させることが目的であるが、
街をつくる。
それは何十年もかかる仕事だ。
いわば、手がけた時から未来をつくっている。
→街をつくる(建造物)をつくる仕事は未来をつくっている。
=近未来をつくっている。
そして、
街をつくる。
それは終わりの無い仕事だ。
都市に生きるひとの営みは、時代と共に変化し続ける。
→時代とともに人の生活(求めるもの)は変わってくる。
=求めるものに合わせて変化させるよ、わかってるよ、弊社は。
=デベロッパーの仕事って大変なんだよ、という風に聞こえる。
(もしかしたら今の時代感もあるのかもしれない、筆者若いんだよね。実は。)
★総論
反復法を使っているにもかかわらず言っている内容が違う。
反復法は同じことを言うから効果があるのに、何のためにって感じ。
②強みが60周年しか無い。
・Factが長年東京の街を考えてつくってきたしかない。
What to sayはFactの下にある概念なので、長年つくってきて、その中で気づいたことや、大切にしていることを言って欲しいのに、長くつくってきたなんて、もう誰にも響かないでしょ。
老舗のお店にみんながいくのは、長く続けていたからじゃなくて、
美味しそうだからが本質なのに、
ウチの店は長く続けてるんです!高度経済成長のときから頑張ってるんです!だから良いお店でしょ?って言われているような感じがする。
長く続けていることは強みじゃなくて、長く続けていられた理由が強みでしょ。
ナレーションだけでも聞いてて不快とまではいかないけど、
無関心だ。(いいものには「聴」という文字を使います)
ここからわかることは、
ブランディングムービーにも、もうFactとWhat to sayがないと意味がないということ。
自分がCDだったら、IKKOをつかう。
・まず自分で自分を改築し、綺麗な方向に持っていける。
・発言力がある=都内での存在感がある。
→森ビルが東京を作っているぞ!
・男でも女でも無い
→時代にとらわれない生き方ふるまい方
→森ビルの理想では?
という感じ。
なんか全然関係ない話なんだけど
PCの設定の話なんだけどクッキーを許可してなくて、
しかもそれを放置してて、四ヶ月も空いてしまった。
これから更新頻度あげます。
今日はこんな感じで。
広告代理店の真実と世の中の真実
僕は日本以外で務めたことがない。
だからこれは遅れてる日本の雇用形態やら昇給制度やらを敵に回すかもしれない。
でも、これは真実だしこれを上手く扱うかは自分次第だと思う。
まずはこの漫画をみてくれ。
これを見て思うのはこういうことってよくあるよね、ってこと。てか資本主義の社会で何を行ってるのってこと。
このs先輩を会社が許すのは、それだけ成果を上げてるし、会社に利益をもたらすから。
だからあなたはボロボロになっても連いていったんでしょ?
この資本主義の社会で会社にとって一番偉いのは未来を作る新人でも、会社の方針を決める役員でもなくて、
ちゃんとお金をつくってこれる中堅なわけ。
だからあなたがないがしろにされてるの。
あなたの価値(新人という点を含め)とそのsの価値を天秤にして、あなたが負けたわけ。
ただそれだけのこと。
新人だからもっと優しく接して欲しかったの?
自分が代理店で輝けるよう道をつくって欲しかったの?
そのsに気に入られることもできずに?
会社はそんなところじゃねぇーよ。
あまえんな。
評価されてるやつが一番えらいの。
それは義務教育のころからそうなの。
だからおすすめするのはフリーランス。
フリーランスだったらあなたの持ってるセンスだとか才能を売り物にしてるから。
夢をみて会社にはいんな
夢は会社の中じゃなく、自分の中だけにあるんや
Corona Fit Packs/コロナビール
コロナビールが開発した新しい缶。
なにやら10本缶が上下に繋げられるようになっているらしい。
これは缶をまとめ売りするためのパッケージにプラスティックが使用され、
大量に廃棄されている問題を解決する取り組みらしいと。。
何が良いかって?
この缶のデザインを全ての企業が分かるようオープンデータにしているところがとても良い。
それは「本当に環境問題を解決したい」という企業の意思が見て取れるから。
この缶のデザインを自社のものだけにして、それでお金を稼ぐのではなく
あえて他社も使用できるようにすることで、企業ブランドイメージの向上ができている。結果コロナビールを好きになる人もいるだろう。
缶デザインを使用した立派な広告施策になってる
九州新幹線全線開業CM/JR九州
これだけ見ると何がなんだか。
これは九州新幹線全線開業CM。
なぜだかわからないけど、すごく泣ける。
決して簡単ではなかったであろう出演者の調整、
決して簡単ではなかったであろう全線から見える景色を撮っていく作業、
そして新幹線を待ち望んでいた人たちに全く嘘がない。
アイデアは新しいのかと言われればそうではないと思うが、
「実行」という点でここまでやるか!という新しさがあったのだと思う。
それがこの結果につながっている。
かくいう私も九州人。
しかも新幹線通ってない宮崎人。
それでもこのCMは刺さる、田舎の持っている「人」という財産と、
「環境(自然)」という財産とそれを全ての人がつながるということでつないでいる。
さいこーだー!
新宿クレヨンしんちゃん広告/Oisix
新宿のクレヨンしんちゃん広告。
賛否両論であるが、いつのまにこんなに消費者に企業の意図が透けてみえるようになったのだろう。
昔はもっといっぱい綺麗事を言わせていたはずだ。
ドラえもんの感動映画だっていっぱいスポンサーがついている。
それはは叩かれずになぜ、この広告はこんなにも叩かれるのか。
理由は2つ。
ストーリーの無視とボディコピーだと思う。
【ストーリーの無視】
「しんちゃんはこんなこと言わない」だとか「綺麗事言わせすぎ」だとかいろんな意見があるが、
私は「しんちゃんでもこんなことは言うだろう」と思う。
子供なんて気まぐれで、わがままで気分屋で、いつの間にか成長しているものだ。
そんなしんちゃんも、いつもみさえの悪口をいったりするしんちゃんも、
ふとした瞬間「かあちゃん、ありがとう」だって思うかもしれない。
実際それを切り取って成功しているのが、映画だ。
しんちゃんの映画では絶対と言って良いほど、最終的に家族の絆が描かれることになる。
ではなぜこの広告がダメなのか。
それはしんちゃんが感謝をするまでのストーリーが圧倒的に欠けているからだ。
しんちゃんも感謝の言葉は言うかもしれない、でもなぜそれを言ったのかのストーリーが描かれていない。
だから変な違和感を感じる。
急にどうした?笑となるわけだ。
【ボディコピー】
・・・しんちゃん関係なくね!?
ただただOisixが母親ターゲットにいいこと言ってるだけ、なぜしんちゃんに急にあんなこと言わせた?
まだしんちゃんがいつも通りみさえの悪口を言う→子供の毎日元気で、夏休みは特に元気だけどお母さんたちは忙しいよね?という訴求の方がよくないか?
あと「Oisix」という企業名が2回も出て来るのもうざい。「過ごせるように。」のあと締めてよかったと思う、企業感強すぎー
春日部限定で出すとか作品へのリスペクトは感じられて良いなと思った反面、しんちゃんが只の子供になっている勿体無さ、と最低のボディコピーで叩かれているんだろうなと。
Oisixかわいとぉ
空きカプセルゲーム
社会課題解決型いいねー!と思ったけど、そんなに道端に捨てるひといたかなー、と。
おそらくメーカー側の空きカプセルを再利用したいという思い、それと環境に配慮してのことかな