猫に見えたの
猫に見えたの
自転車で走り抜くとき
変なポーズしてんなぁと思って
わざわざ戻ったらただのガレキで
思わず写真なんか撮っちゃって、ちょっとだけ加工しちゃったりして
ここには古ーい家が建ってて
蔦とか巻いてる系のきったねぇ木造の家が建ってて
でも、壊されちまっただよ
割と雰囲気好きだったんだけど
住んでた人死んじゃったんかなぁ
ババアが必死こいて洗濯物してるのはみたけど
土地売り払って息子夫婦のところでのんびり暮らしてるといいな
嫁に気を遣われながら、
ババア「よしこさん、そんな気を遣わんでいいのよぉ」
嫁「いえいえ、お義母さんやれることはやらせてくださいよ〜。座っててください。」
息子「いやいや、よしこ。そんな母さんを甘やかさなくていいよ。なんでもしちゃうとすーぐボケちゃうから。」
ババア「こーら、あたる!お前はもーちょっと気ぃ遣わんかいぇや〜〜。」
息子「あはは、よしこ、なんか母さんに簡単なこと手伝わしてあげてよ。今日の晩飯とか。」
ババア「そーよぉ〜!よしこさん!あたるをここまで大きく育てた私の料理の腕みくびっちゃあかんよ〜。」
嫁「そーね、お義母さん!じゃあ、お料理手伝って!そこのサルの頭部から皮膚を剥がして、頭蓋骨と皮膚の間にある貴重な表情筋をレアめに焼いたものに、ワニの大腿骨を7日間煮込んだスープに羊のフケでとろみをつけたものを上からまわしかけ、新鮮なウミウシ、コウモリ、ハムスターを適当にぶつ切りにして皿の淵に添えたら、仕上げにに蛾の鱗粉をまんべんなく振って、業務用マヨネーズを全部かけてグチャ混ぜして!」
ババア「マヨラァ〜」
他人の幸せを願える人は本当にすごい。
そんな余裕がある人はすごい。
そんな人になろう。