プロジェクト84/CALM
「プロジェクト84」と名付けられたこの取り組みは、米国人のストリートアーティスト、マーク・ジェンキンスさんと、自殺予防に特化した活動を展開する慈善団体「CALM」が協力して実現した。
英国では毎週、平均84人が自殺するといわれる。屋上の男性像84体はそれらの自殺者を表す。CALMによれば英国では自殺する人の4人中3人が男性。45歳未満の男性の死因で最も多いのも自殺だという。
抜粋:https://www.cnn.co.jp/showbiz/35116753.html
これで自殺について理解が深まり、自殺を食い止める施策として疑問ではある。ある、が、見せ方に力強さを感じた。それは自殺をする寸前の佇みというワンシーンを切り取り、普通なら1人で行うであろうその瞬間を84人で行っているから。
きっとこれがビルにあったら、見る、写真を取る。何故これができたのか、を調べる。
決して施策をこねくり回さない、たったひとつの事実(英国では週に84人が自殺している)をハイクオリティーで伝える、その潔さ、かっこよさ、力強さに惚れた。
PARA PINGPONG TABLE /日本肢体不自由者卓球協会
これはすごい。
お題はパラ卓球のファンを1人でも多く増やしたい。
じゃあパラ卓球の面白さってなんなの?って実際の競技者にインタビューすると、こういう答え。
「パラ卓球では障害の違う2人が対戦する。そのため、相手の障害によって弱点になり得るところはガンガン狙っていく。」
これは、卑怯でも何でもなく相手に敬意を払っているからやる勝つための戦略的な手段。
そしてそれが、パラ卓球の面白さだと最定義。
自分の障害と向き合い、相手の弱点を突くのがパラ卓球の面白さ。
そしてこのワンビジュアル。
強い。
NETFLIX /無駄なラブストーリーなんて、ひとつもない
恋したことのある女性全てがターゲット。
オリエンは恐らくNETFLIX のコンテンツの多さを、差のつかない定額動画サービス利用者に伝えたい、とか?
無駄なラブストーリーなんて、ひとつもない。から名作映画の様々なタイプの男を紹介。観たことのある作品から、観たことのない作品まであるだろう。
それでいて、作品の多さを伝えられている。
何より、ターゲットも自身の恋愛を思い出して、あの恋も無駄じゃなかったな、なんて思い直すのでは?
ターゲットの心境と商品の特徴の間にはまる素敵な広告。
落石注意
なんて説得力のある…
自然の産物か、だれかのいたずらなのかは分からないが、これ以上に注意を喚起できる看板を見たことがない。
効果実証型広告に近しいものを感じる。
ハッと気づかされるような、Yahooの「この高さ」を初めて見たときと近い感覚をおぼえた。
無印良品 おいしさの期限が迫っています。
言い方ひとつで少しバリアをなくす。
普通は「賞味期限が迫っています。」
これを「おいしさの期限」と言い換えたことで、少しだけ売れ残り、在庫処理というネガティブから意識を遠ざけられる。
買わなかったけど
桃屋 辛そうで辛くない少し辛いラー油
消費者はわがままである。
ということを改めて再認識させるネーミング。
恐らく、辛いものは好きだけど、辛すぎるのは嫌という消費者のインサイトがあり、ラー油という使うのに少し躊躇する商品に安心感を持たせる意図のもと付けられたネーミングだとおもう。